表面処理

硬質クロームメッキ

硬質クロームメッキの特徴

耐候性に優れ大気に長期間さらされても光沢が保たれます。そのため装飾メッキとして用いられる一方、一般的に行われる電気メッキの中ではビッカース硬度800〜1000と最も高い硬度を持ち、耐摩耗性に優れるため、工具などの耐摩耗用メッキとしても広く用いられます。
メッキ処理物の素材としては炭素鋼やステンレス鋼など様々で、工具や金型、治具など摺動して使われる素材へ硬質クロムメッキを施すことにより、摩耗を防ぎ工具寿命を大きく伸ばすことができます。

硬質クロームメッキの例

銅メッキ

銅メッキの例

銅メッキの特徴

銅メッキの用途は、鉄鋼素地、亜鉛ダイカスト、アルミニウム合金などの下地メッキ、プラスチック上のメッキ、プリント基板上のメッキ、金属着色用や肉盛り、浸炭防止などに用途が広いものです。
一般に使用されるメッキ液は、シアン化銅メッキ、硫酸銅メッキ、ピロりん酸銅メッキの3種類です。シアン化銅メッキは鉄鋼素地に直接メッキできる利点があり、密着がよいのでストライクメッキとしても利用されます。

無電解ニッケルメッキ

無電解ニッケルメッキの例

無電解ニッケルメッキの特徴

無電解ニッケルはリンとの合金になっており、電気ニッケルメッキとともにニッケルを主とした被膜です。
防錆を目的とした場合、両者ともその違いは殆どありません。但し、無電解ニッケルは、製品の形状に関わらず被膜に覆われるため、結果として耐食性は電気メッキより優れています。また、プラスチックやセラミックスのような不導体にもメッキ可能です。素材の形状や種類にかかわらず均一な厚みの被膜が得られます。